脳とおたく心のノートとなるトコロ

しらこ(Tw:triad_prms)の雑記。アイマスの話が多くなりそう

アイマスPは名乗らないに限る

特にスタンスの変化はないが、これ以降の投稿で便宜的に「担当」という語を使うことが多いのが心苦しい。
(noteから全コピペすると、書式も維持されるのすごい)

 Pがどうとか担当とか、その辺の自分語り

 

自分は、『アイマス』シリーズについて言及するにあたって最も大切なのは、「自分はどのような立ち位置でコンテンツに関わっているか」を明確に示すことだと考えている。これが無ければあらゆる発信の情報量が下がってしまうと言えるし、逆に相手がどういったユーザーなのか把握できると、関わり方も見極めやすくなると言える。

ただ、この立場の表明や相手のそれの判断を困難にしているのが、『担当』『プロデューサー』というアイマス村の独自言語だと自分は考えている。人によって定義が曖昧で、かつ他ユーザーを尊重すると他人の定義に斬り込むことも難しく、この曖昧な語がアイマスの根幹にあることは、結果的にユーザー間の不和すら招いているような気さえする。

嫌な物言いをしたが、自分は別に全ユーザー共通の定義のもとに上の語を運用しろなどと言いたいわけではない。しかし、この語と向き合わないことには、今後の投稿は不誠実なものとなってしまうと思われる。そのため、この実質初めての投稿は、自身の立場を覚書として記すためのものとしたい。

  

 

 

1 原点

自分は、アイマスシリーズがそれなりに好きだが、自分を『プロデューサー』だと思ってはいない。この呼称は、自分としては気軽に名乗るには気恥ずかしく、自負を持って名乗るには恐れ多いものとなっている。

この感覚の原点は、2012~13年ごろの「モバマスの課金圧が凄まじい」という伝聞から来ているのだと思う。コンテンツの存続のためにお金を払うことを惜しまない様子は、当時モバゲーの某ゲームのフリトレに張り付いて誤出品や引退時の放出品を漁っていた自分からすると、正直理解できないし恐ろしいものだった(※1)。また、後年デレステを遊びはじめそれは実感として強まったと思う。

そんなシンデレラガールズへの第一印象と、アニマスを見ていたことによるアイマスへの好印象が混ざって、モバPはいい意味でバカな、住む世界の違う人間だという認識でいた。一応モバマスのアカウントは持ってはいたが、芋とときんの配布時などしかログインしなかった。さらにその後はポチポチゲー以外のアプリゲームも充実し始めたため、モバゲーからも離れ、アニメ放送中のログインキャンペーンも逃した。しかし、デレステの配信開始を機に、リズムゲームなら続けられそうだと、シンデレラガールズを追うことを決めた。(※2)

デレステを遊び出すことで、自分はゲーム内で「プロデューサーさん」になるわけだが、モバPという人種の存在を知っていたため、この設定はあまりスッと入ってくる感じはなかった。とりあえずジュエル集めも兼ね、出たカードを片っぱしから編成して、PRO周回で3Dモデルや特訓前後のテキストやボイスなどを見たり聴いたりして検討材料を集めた。

プロフィールがまったく刺さらずテキストをスキップしてしまったり、3Dモデルと全然違うイラストにたまげてしまったり、というようなこともあったが、なんとか15年の年末ぐらいまでには追いたいキャラ(いわゆる『担当』)が決まった。一途なオタクなのであまり気移りはしたくなかったし、ぶっちゃけると過金額を抑えるために担当を絞りたかったので、だいぶ時間はかかってしまった。

そこで自分に襲った問題が、デレステは5人ユニットでプレイする、ということだった。担当が決まったのはいいが、あと4人(凛を除けば3人)いないと、ユニットとしての見栄えはいいものにならない…ということが強く気になるようになってしまった。そんな状態で、ユニットの見栄えを良くするため、16年冬〜春にかけ、
①恒常の引き逃し / ②恒常を出るまで引く / ③限定あんたん
というガチャにまつわる3種の経験(※3)を経て、真剣にこのゲームを遊ぶには担当を一人にする(≒ユニットの見栄え云々のこだわりを捨てる)か、ほかの趣味(や人付き合い)への出費を抑えることが必要なのだと悟った。

結果的に自分がとった選択肢は、「プレイヤー=Pという図式から外れる」というものだった。デレステを引退するわけではないが、自分がアイマスPのロールモデルだと思っていた人種、かつてのモバPのようにはなることができなさそうなので、プロデューサーをやめ、担当アイドルを持たないことにして、一介のデレステユーザーとしてイベントを適当に走り好きな時に回せるだけガチャを回すようなプレイスタイルに変えた。

今でもこのスタンスは変わっておらず、プレイの軸となる好きなキャラがいて、そのキャラを追いつつ、一緒に並べたいと思ったカードを集めるというそんな感じで遊ばせてもらっている。このデレステへの姿勢を他人に強要することはもちろんしないが、言葉の使い方には割とこだわっている。そのため、自分と同じような悩みを経験していないオタクとのコミュニケーションがぎこちなくなることが多々あり、それにちょっと困っているので、次項でそれを愚痴る。

 

※1:全然関係ないが、そのゲームではCVサトリナのキャラを集めたり戦力の中心にして遊んでいた(喋らないカードがほとんどだったが)。個人的にネギま!が思い出深いので、そこから考えると長いお付き合い(?)だなあという念が湧いてくる。
※2:アニマスがなかなか面白く見れたのと、外野から知らないなりにアイマスというコンテンツの大きさに信頼を寄せていたので、アイマスを追いかけたいという思いはぼんやりとだがずっと持っていた。デレアニも面白く観させてもらっていたが、物語上のスポットライトの当たり方の問題で、渋谷凛以外にはっきりと好きだ!と言えるキャラがなかなか出てこないのがネックだった。これがネックとなる理由として、それまでに他の女性アニメキャラで好きになってきたのが、桂ヒナギク秋山澪絢辻詞など、凛とビジュアルやキャラクターに通じる点がある面々だったので、事故らないように消去法的に選んでいるのでは…?という自身の感覚に対してのちょっとした疑問があったためだ。そんな諸々を解決してくれたのが、デレステのサ開だったということになる。
※3:①は石回収の時間も金銭的余裕もなく30回で諦めたが、後悔がじわじわきて、16年5月に初のスカチケで救済されるまでデレステを遊ぶのが辛いくらいだった。②は結果的に3万円(無償石と合わせて145回)で引けたが、この金額を一度のアプリ課金で突っ込んだのは初めてのことだったので、めちゃくちゃ冷や汗が出たのは覚えている。③は単発9回で引けてしまったが、後々ネット上で通貨単位にされているのを見て恐ろしくなった。どの事例についても共通しているのは、自分の理想のP像を勝手に作り、そこに向かって期待値を計算しないまま無策に突っ込んでしまったこと。特段好きでなくても一緒に並べるならこのキャラだから、というような思いで引くこともあったので、これは今になって振り返るとかなり強迫観念に駆られていたと感じる。

 

2 愚痴

アイマスに限らない話だけれども、言葉というものは難しいもので、自分と相手の背景や環境について理解がないと、同じ言葉でも意味が変わってしまうし受け取り方も変わってしまう。

アイマスにおいてそれがもっとも顕著なのが『プロデューサー』という語で、この語が自分にしっくり来なかったのは前項で語ったばかりだ。せっかく自分なりの平穏を見つけたのだから、自分はPではないという姿勢を貫きたいのは山々だが、問題なのが、自分は自分のことをアイマスPだと思っていないのだが、周りから見ると自分はアイマスPだということだ。(そして自分はあまりこの図を好ましく思わない)

まず例外を挙げておくが、ファンに特別な呼称がついている時に、その通りに呼んであげるのはある種のリスペクトもあるので、特にアイマスに詳しくない人から「アイマスPなの?」と聞かれた時に否定するのは違うかな…という思いがある。

一方で、この呼称・名称を名乗ったり用法を守ったりすることが輪の中へコミットするにあたって重要だと感じている人もいるらしい。そういった、形式を重んじている人・形から入る人と「担当誰なの?」「特にいないけど…」「Pなの?」「違うかな…」といった会話をしてしまうと、混乱させてしまうし、場合によっては信心を疑われることになる。ガチャやイベントのリザルトを細かくSNSに上げたりはしないし、課金額を言うのもみっともないので、なかなか困る。結果的に、(違うのに…)と思いながらアイマス語で話すことも時々ある。

特に、16~17年の、デレステがキャラもののアプリゲーの中で覇権だった頃が大変だった。周りにもユーザーが多かったので、デレステの話題になることも多々あり、その時には、まず間違いなく「誰担当なの?」「担当は誰?」と聞かれた。アイマスPしぐさとしては「〇〇担当です!〇〇をどうぞよろしく!」などと言って名刺を差し出すジェスチャーくらいはやったほうがいいのだろうが、自分からしたら誰も担当していないので反応に困った。リアルの付き合いの場だと往々にして自分が一番課金していたり、周りが担当だと挙げたキャラについてその人より詳しかったりすることもあり、その中で「自分はPではないけど…」をやってしまうとちぐはぐ過ぎるので、せっかくの趣味の話だが適当に流してしまうことも多かった。

「ガチなP(ランカー、廃課金者)と比較すると同じ名前は名乗れない」という前項での結論に加え「自分はいったい何をプロデュースしてるんだ…?」というデレステを遊んでもモバマスに触れてみても感じる疑問から、自分はあえて自分でプロデューサーと名乗らないできた(※1)。しかし、「アイマスが好きならアイマスPだよね(公式の示す語法に則るべきだよね)」という圧を発してくる真剣な升ぺーと、アイマスファン=プロデューサーという式しか知らない新米Pさんによって、上に書いたように、時にこのこだわりは捨てなければならないし、それは自分にとってはちょっと癪なことだったりする。自分は面倒なオタクなのだが、自分からしたら自分ルールでアイマスに関わらせてくれない人との交流はとても面倒なのだ。

 

※1:アイドルであったり、コンテンツのファンではあるので、ライブで時々見られる「プロデューサーの皆さん、ファンの皆さん」というような風に呼びかけてくれるキャストには、とても助けられるし、升ぺーの態度が軟化する助けにもなると思う。あと、余談だが、いつ頃からかキャストがアイドルのことを「キャラ」と呼ぶことが多くなった気がする。昔(14~16年)はその辺りはとても丁寧だった気がするのだが、これが思い込みに過ぎないのかも含め有識者に話を聞いてみたい。もし事実なら石原氏がアイマスから去ったことと関係がありそうな気はするし、升ぺーは公式の人間が実在感下げる物言いをしていることに注目してみて欲しい。

 

3 幸運

自分をプロデューサーと名乗るのをやめ、担当アイドルを持つのをやめ、観念上ではやや自縛的にシンデレラと関わることになってから4年半だが、この心持ちのおかげであまり不満はなくいられる。イベントを流したり時々フェスを天井したり月末を引きに行ったり、CDを買ったりライブに行ったり、ラジオを聴いたり配信を見たりといった形で、各方面のコンテンツを無理のないレベルで追いかけている。最低限定めているノルマは毎日のステとモバのログインだけだ。

公式からお出しされるものは好きではないものこそあれど抵抗があることは少なく、けっこう楽しく追わせてもらっている。シャニも追っているし他の趣味もあるので、蠱毒と化したデレで他のユーザーを恨めしく思うことも滅多にない。

何より、幸いなことに、ビジュアルとアニメでの印象から好きになったアイドルが今となってもあまり干されないので、待っていれば何かが起きるという安心感があり、お金を払い続けられる。正直なところ、いつもは(17冬〜19春に全然触れなかった分を集めるための)イベ限スカチケくらいまでしか流しておらず、デレステのプレイ時間の割には課金している方だと思うので、得られている精神的な満足度に比べてコスパ悪いのか良いのかはあまりわからないが、やっぱり好きなコンテンツは続いて欲しいし、ささやかではあるがそのための投資はしていきたい。

そして、これくらいの距離と好印象とを維持できる要素として考えられるのは、(いつか丁寧に書きたいと思うが、)何よりも、シンデレラを追うにあたって好きになったキャラの公式供給が自分の好きになった要素と噛み合うものであることが大きい。鼻が利いたとかではない、運がよかった。さらに、公式供給が充実している(と思える)中で、自分が納得できる“好き”という自身の感覚に基づいてコンテンツと接している——自分の定義した“好き”でコンテンツやキャラクターとの距離を決めている——ため、自分がシンデレラに触れて得る感覚は、他のコンテンツでは得られない。デレステを遊び始めてからしばらく、丁寧に自分が一番傷付きにくい形を模索した甲斐があったと思っている。

結局、好きでいられるかどうかが追い続けられるかどうかだし、好きでない時があっても、完全に去る気がないなら、周りなり運営を攻撃して自分の考えを固めてある種の安心を得るか、しばらく距離をとってみて落ち着くのを待つかくらいしかない。自分は最初から距離をとっているから、当事者としてダイレクトアタックを喰らう機会がとても少ない。そもそも公式からの供給にけっこう納得できるのもあって、まったくDDなどではないが、興味ないキャラの出番が続いても(上にも書いたが、)待っていられる。(これは怖さ半分だが)来年の総選挙も、ステ6thアニバも、モバ10thアニバも楽しみにしている。

さて、後半は上級国民さながらの達観した感覚を綴ってしまったが、もしこの文章を読んでくれている方がいたとして、自分の好きなアイドルは誰だと予想してくれているだろう。これまでの書きぶりと内容から、択は絞られているような気もするが。

気づいたら文字量もそれなりになってしまったし、この投稿の冒頭に書いた、好きなキャラ明かさずに升の話するのアレだな〜っていう、当初の目的を達成して締めようと思う。ツイで見かける度にそんなギチギチに埋まる?本当にそこにいる面子について語れる?って小馬鹿にしてた例のシートを作ったので、折角なので貼る。

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結構埋まってしまった。人によってはそりゃデレ楽しいだろうな、と思うメンバーだろう。なぜ好きか、どう好きか、どのくらい好きかについては今後語っていきたいと思っている。