脳とおたく心のノートとなるトコロ

しらこ(Tw:triad_prms)の雑記。アイマスの話が多くなりそう

第10回総選挙と速水奏

このままだと去年の高森藍子になりそうという話。
みんな8830票、入れよう!

 

第10回シンデレラガール総選挙に、5月から参加しだした。

 

 

5月1日から16日まで速水奏に毎日883票を投じてゆき、最終的に計14128+α票を入れるつもりだ。合計票数がだいたい1セット相当になるのでこの配分にした。(11月頭の温泉限定までガチャチケ期限を保ちたいので、投票券はまだ今回のフェスの天井に必要な分しか買っていない)

せっかくなので、奏Pが使っているタグをお借りして投稿し、ついでにタグへと飛んでみると、ちょうどスクショなどを一斉投稿する企画の日(※5/1)だったらしく、それなりの数の方がMVスクショや自作イラストやセリフ紹介やコラージュなどを投稿していて、眼福だなあという感じだった。

ただ、そういった盛り上がりはあれど、気になることもある。

それは、出口調査での伸びがいまいちなこと。

シンデレラの総選挙においては、CGになるか選挙曲圏内に入らなければ、何億票獲得しても見返りはない。それは誰も重々承知の上で臨んでいるだろう。
しかし、今年の速水奏は見返りを期待できる位置にいる。そして、難しいのが、文字通り“期待できる”、あるいは、“期待してもいい”くらいの位置で、かなり際どいところにいるのだ。

そういった状況下で私たちが行うべきはなんなのか、そもそも出口調査での数字をどう捉えればよいのか。
今回の投稿では、雰囲気に酔ってあとあと悲しい思いをしないように、数字を見ながら今回の選挙における速水奏の立ち位置を探る。

1 出口調査とは

まず、出口調査についてあらためてまとめる。

出口調査とは、有志が制作してくれた、投票ツイート集計サイトでの集計のこと。

cgelection.tk

1179ing.pe.kr

今年は2種あり、少しの数字の違いはあるものの、どちらも概ね同じ内容だ。
自動集計できるのは、公式の総選挙タグを含んだツイートを行った「アカウント数」と「ツイート数」の二つの数字。
さらに、その2種の数値から、アイドルごとに一つのアカウントが平均何回投票しているかを示す“T/A(Tweet/Account)”と後述のUA率も算出されている。
当たり前だが、非公開アカウントのタグツイートはカウントされないし、ツイートしていない投票もカウントされない。クライアントがデレ公式以外の場合にどう扱っているかは不明(デレステはゲーム内から投稿してもツイッター公式アプリからの投稿扱いになるので関係ないかも)

アカウント数が大体の投票者数で、ツイート数は何となくの規模感の目安。
もちろん各アイドルのPごとに俗に言う「課金力」の違いはあるので、この二つの指標それだけではあまりわかる事はない。

※ なお、この「課金力」という語を選挙時に用いる場合は、一般的にイメージする意味と異なると考えた方が良さそう。例えば昨年で言うと、美波PやニュージェネPの課金力は高く、加蓮に投票した人(≠加蓮P)の課金力は低かったといえるだろう。いつもどれくらいガチャが回るかというような話ではなく、その年の選挙にどれくらいお金を使ったか(使いうるか)という話。

もし出口調査をここで初めて知ったという方がいたら、選挙期間中はタブなりウィンドウなりにキープしておくことをおすすめする。

 

2 一斉〇〇系企画の概略

続いて、速水奏に限らず多くの陣営が総選挙において実施している取り組みについて確認しておく。

一斉投票・一斉投稿系の企画は、主に下のような効果を期待してのものになる。
(過去については当事者ではないエアプなのでふわっと触れる)

モバマスでの中間発表時の特殊データへの影響狙い
② リアルタイム結果表示の場合の景気付け(@ミリオン)
③ 界隈外に興味を持ってもらう

まず①。8回選挙では中間発表の際に順位のみでなく「前日からの伸び率の高いアイドル」などちょっと変わったデータが公開された。これらの発表があるため、“中間発表までに、特定の勢いを持って投票する”ことの意味は大きかった。
しかし、第9回総選挙では中間発表そのものが廃止され、投票の勢いの可視化は出口調査というやや正確さに欠ける手段でしか行えなくなったが、企画はだいたい選挙の詳細が出る前に作られているので、去年も勢いのまま諸々の企画が開催されていた。

次に②について。ミリシタでの劇中劇などの配役決め系の投票企画では、得票の度合いがリアルタイムで可視化されるらしい。伸びが大きければ勝ち目を感じてもらえたり、界隈を覗くことを促せ、浮動票を投じてもらう効果が期待できるらしい。

今のシンデレラの選挙での一斉〇〇は、上のどちらの性質も(仕組み上)持つことができず、あえて効果を定義するなら、「界隈へのエンゲージメントの向上」というような風になると思う。

だが、公式からの情報公開はなく、出口調査でも正確な数字は見れないので、T/A(と、たまにアカウント数)が少しずつ伸びていくような形で“エンゲージメントの向上”はあらわれている。
アカウント数が伸びているときには、③のような形で界隈外の人間へとリーチしたときであるが、正直なところ、課金票は最大で無課金票の35倍程度になるので、特にここ2回のレギュレーションで票の使い道に困っているような人なら、相当数引き込めないと目に見える効果は期待できないだろう*1。そもそも、今このコンテンツの新規ユーザーなんてほぼおらず、明確な目標・ゴールのある文香や志希とやや支持層が被ってしまう速水奏においては吸える浮動票なんてたかが知れている。

そして何より、タグを使っていようと各アプリからツイートしていようと、その投票によって投じられたのが30票なのか2000票なのかはわからないし(1回しかツイートせずとも30000票入れたかもしれない)、基本的に一斉〇〇系では(当たり前だが)個人の投票数には働きかけない。つまり、活動の成果は不明なのだ。

こういった現状があるなかで、企画への参加や他のPとの交流に精は出すが、880票でフィニッシュするような人は、もはや手段と目的が入れ替わっている雰囲気すらあるが、逆にあらかじめ結果を求めておらず、楽しめればそれで良いのかもしれない。

ただ、これが例えば出口調査3ケタ台のアイドルなら楽しむことが大事、楽しいのが一番というようになるかもしれないが、最初に書いた通り、今年の速水奏はワンチャンあるのだ。自分が毎日タグをつけながら少票を投じているのも、「残り期間、これくらいの数字でなら応援できる」と奏Pに感じて欲しいからだ。

しかし、現実はなかなか厳しい。
以下に、実際の出口調査を見ながらワンチャンがいかにワンチャンなのかを探ってみる。

 

3 9回選挙からあらためて出口調査の見方を考える

出口調査が計測している数字は主に二種類だけで、そのうちツイート数に関しては本当に雰囲気程度のものでしかないと先述した。
しかし、総選挙が終わり、実際の順位が見えると、T/Aも意味のある数字となる。つまり、9回の数字を丁寧に見ることができれば、今年の出口調査から実際の選挙順位を精度高めに予想することも可能となる。

まずは、第9回選挙上位入賞者の諸々の数字を並べてみる。(ウサミンP作成の出口調査を参照した)

  順位 票数 アカウント数 垢数順位 T/A UA
北条加蓮 1 16926924 3423 1 4.37 64.04
鷺沢文香 2 9951829 2159 4 3.53 68.23
一ノ瀬志希 3 8425856 2398 2 3.68 67.47
神谷奈緒 4 7158658 2250 3 3.55 59.91
高垣楓 5 6808312 1555 13 2.92 65.4
高森藍子 6 6751992 1579 11 3.99 52.94
佐久間まゆ 7 6549846 2015 5 3.29 68.04
新田美波 8 6262878 1271 24 2.55 60.5
緒方智絵里 9 6126259 1901 6 4.29 61.7
速水奏 10 5920697 1650 10 3.64 67.21
島村卯月 11 5370757 1146 30 2.11 55.58
輿水幸子 12 5260148 1753 8 4.17 69.14
城ヶ崎美嘉 13 4942357 1716 9 3.87 55.48
佐藤心 14 4827987 1476 14 2.26 59.08
渋谷凛 15 非公開 1147 29 3.66 56.23
夢見りあむ 16 4391206 1878 7 2.26 56.92

このようになった。

そもそも上位陣は軒並み課金者が多くついてはいるのだが、垢数順位と実順位の関係から傾向を見出すとこんな感じになる。(しゅがはについては正確には②に近いと思われる)

① 人数多め(広く浅く)
→志希、奈緒、まゆ、智絵里、美嘉、りあむ、幸子

② 課金層厚め(狭く深く)
→文香、楓、藍子

③ ①,②どちらの傾向も弱い
→奏、心

④ 例外
→加蓮、美波、卯月、凛

さらに、ここでT/Aがようやく意味を持つのだが、楓&藍子、まゆ&智絵里、卯月&凛という垢数順位と実順位の近い子たちを見比べることで、

(P数が同規模かつP層が同じ場合)T/Aが低いほど課金力が高い

ということが言えそうではないだろうか。美波やニュージェネの数字からもわかるように、選挙セットをがっつり買って一気に投票すると、入る票数に対してツイートは少なくなり、T/Aも伸びにくくなるのだ。
(小口の票交換が多くなればなるほどT/Aは下がるが、検証不可能なのでスルー)

この傾向の例外となるのが、りあむ-幸子-美嘉のラインだろう。垢数順位の近い3人は、りあむがもっとも大きく出口から順位を落としたが、T/Aが大きいのは他の二人だ。上で見出した法則に従うなら、りあむのT/Aが小さいのは課金力の高さのあらわれということになり、順位は出口から落ちにくいはずだ。

これについては、単純にりあむPの(Pとしての)若さによる数字だと捉えている。誤解を恐れずに言うなら、課金が足りなかったのだ。他に同様の傾向が見られるのは、ちとせ・凪などなので、ある意味わかりやすい。
また、課金面ではPが広く浅く分布していても、単推しの対象であればT/Aは伸びやすい。幸子や智絵里の突出したT/Aがいい例だろう。一方で、りあむは、色んな層からそれなりの票が入っている様子。このりあむのような場合を、順位に比してT/Aが低い時に起きていることとしてイメージしやすいが、一度に1~30000票を投じることができる選挙の仕組み上、T/Aは概ね課金力と反比例する指標になっていると言えそうだ。

ちなみに、単推しされやすさ・されにくさは、各出口調査の“1st”ないしは“Only Account”でのソートで見ることができる。概ね、近年の選挙順位の高さ・キャラのクセの強さ・ユニットの一員としての印象の弱さなどの要素を持つアイドルが高い割合を出しているように見える。*2

このオンリーアカウント数あるいは1st投票率が数字として強く、その上で一定数太い課金者を抱えていれば、アカウント数以上の結果が出ることになる。
ただ、今回の総選挙は4月末ごろから票交換に際して連携ツイートを求められる場合がほとんどになったので、それ以降にOA率が目に見えて下がったアイドルはOA率についてはあまり気にしなくてもいいかもしれない(自分は一人にしか投票していなくても、票交換した相手が色々な相手と交換していると、その交換相手の交換先全員のOA率に影響が出る)。逆に、OA率がその時期の後もまったく下がっていない陣営は、(開幕15000票交換してツイートもしていないという稀有な存在を大量に有しているとかでない限りは、)票交換が足りていない可能性が高い。ちなみに、このOA率推移は出口調査では見えないので、記録していなければ推測でしか話せない。

ここで、あらためて各指標から読み取れそうなことを確認しておこう。

・アカウント数
→ 多いほど投票者の母数が大きい。実順位と垢数順位の関係で課金力を判定可能

・“単推され”度(OA率/1st率)
→ 基本、高ければ高いほど獲得票が大きい
※例外:票交換を徹底した場合や代名詞的なユニットを持つ場合

・T/A
→ “単推され”度に比して小さければ課金力が高い

こんな感じの内容が、ここまで確認してきたことだ。

 

そして、速水奏について。

9回選挙での速水奏について注目すべきは、アカウント数-ツイート数-実際の結果という3指標の順位が一致したこと*3。アカウント数での出口調査の結果と比較すると、楓・藍子・美波に抜かれ、りあむ・幸子・美嘉を抜いた。また、8回から9回への推移も、概ね、上位にいた声なしの子や声つけで押し上げられた子たちが抜けた分の伸びという、優等生的な数字の読みやすさだ。
これらの動向から、速水奏は課金力やP数などの選挙でのパラメータが上位陣の中で順位に相当し、ムーヴメントや浮動票の影響も受けにくい立場にいることが予想され、今年もこれに基づいて出口調査に一定の信頼を置きながら順位の予想を行うことが可能そうだ。

 

4 伸び悩む出口調査

10回選挙での速水奏は、6〜8位に着地しそう。

正直、それなりの文字数のこの文章で言いたいのはこれがほぼ全てなのだが、色々と思うところはあるし、自分の考えを整理するためにも本筋と関係ないことも書いている。

出口調査のアカウント数順位を見てみると、加蓮が戴冠により上位争いから抜け、幸子・美嘉・りあむへ投票するアカウントが減ったことにより、速水奏は6位という位置にいる。また、美波は今年は例年通りの順位帯に落ち着いている。
しかし、すぐ下につけている楓や藍子が昨年同様アカウント数順位以上の数字を出せるとなると、出口から爆発的な伸びは見せられない速水奏はその2人には捲られる可能性が高く、結局、加蓮と美波と智絵里を抜くもしゅがはに抜かれ2位分しか順位を上げられず、選挙曲圏内には手が届かない悔しい結果に終わってしまうかもしれない、というのがうっすらと見えているルートだ。

出口調査を見て、単純なアカウント数で比較すると、上の三人が図抜けており、まゆが単身追いかけ、しゅがはに少し届かない速水奏の下に他有力候補が並んでいくというような様相を呈している。

希望的観測として、速水奏が楓を抑え、まゆが昨年通りの出口からの落ち込みを見せるとすると、壁として立ちはだかるのはしゅがはとなる。
しかし、しゅがはは昨年の順位こそ14位に落ち着いているものの、出口調査からは落ちておらず、オンリーアカウント率が60%に満たない上にT/Aも低い“りあむ的人気”のキャラのような雰囲気を纏いながらも課金層の強さを暗に示した。今年は上位陣最低のT/Aを保ちながらOA率を大きく上げるという凄まじい強さによって5回以来の好成績を修めようとしている。

一方で、速水奏はT/Aの伸びにOA率の増加が追いついておらず、場合によっては“出口から落ちる組”へと移る可能性すらある。(毎日投票ツイートを投げている自分もこの数字の弱さを出すことに加担してはいるが)

低OA率と低T/Aながら出口から順位を下げなかった実績を持つ佐藤心に、アカウント数とOA率で負けT/Aで上回ってしまっている今年の速水奏は、指標上では完敗している。
とはいえ、藍子や楓も出口から必ず大きく伸びられるわけではなく、4〜9位あたりは、かなりいい勝負になっているはずではあるのだ(、と思いたい)。

つまり、今年の選挙における速水奏の至上命題*4をここであらためて言葉にすると、まゆに勝ち、藍子も楓も食い止めること、となる。まゆにはアカウント数と実投票数の乖離を望むのに、藍子と楓にはアカウント数通りの投票規模を期待するという、ズルい数字の読み方だ。

 

5 できることはひとつだけ

出口調査を見ながら今年の速水奏の目標を可視化してみたが、それを達成するためにできることは一つしかない。

それは、奏Pでない人に票を無心することではなく、奏Pが奏のために投資することだ。

特に、奏Pのダイマを見ていると、ルックスについてアピールしている場合が多いのが気になる。そのビジュアル性が入り口になりやすい速水奏ではあるが、美は普遍的なものではない。ともすれば傲慢であるとも捉えかねられない「顔が良い」という断定的な物言いは、いかに慣用表現として定着していようと、他のPに速水奏を売り込みに行く際には用いるべきではない。
ビジュアルについてのジャッジは、受け手に委ねられるべきで、こちらは、そのジャッジの機会を提供しているに過ぎないのだ。

そもそも、ダイマや宣伝行為の不誠実さ・目標設定の甘さは抜きにしても、各界隈での総選挙にまつわる活動は、大体が景気づけのためにシンデレラガールを目標として展開していくが、それが言葉のあや程度のものでしかなく、地に足ついたものではない場合も多い。ふんわりとした目標を掲げ、身内同士で延々とスクショを貼りまくるばかりの応援は、「他者に働きかけている」という気持ち的な免罪符を得ながら、大前提の「自分自身が直接的に貢献する」意識を希薄にする。

とはいえ、総選挙自体が、公式から提供される情報も少なく、そもそもどれくらいの数の同胞がいるのかも掴めないまま進んでいくしかないという投票企画としての構造上の欠陥もあるし、出口調査頼みの今、先の見えない行軍っぷりは加速してしまった。
確かに、このような状況では、楽しむことが第一になるのもなかば自然ではあるだろう。

そんな中でも、今の総選挙に現実的かつ打算的に取り組んでいく場合、最終的な結果を見て初めて手応えが掴めるので、数年単位の長期スパンで臨んでいく必要がある。まずは10位以内、次に選挙曲圏内、そしてようやくCG争いに参加…とステップを踏み、浮動票も味方につけながら進むという“流れ”を作らないと、智絵里・幸子・杏のような、毎年惜しいところにい続ける層に留まってしまう。

速水奏においては、少しずつ順位を上げてきたというその動向自体がとても恵まれたものなのだが、だからこそ、この気勢を維持するために、奏Pは毎年さらにアクセルを踏み込んでいく必要もある。
担当称号ランキングもそこそこ、コンテンツ外には“ホテムン/Tulip芸人”的印象の強い、押しも押されぬ人気キャラと呼ぶにはまだ一歩足りない速水奏が総選挙では好成績を修めつつあるのは大変喜ばしいことで、この勢いを成果にしたいが、そのためには直接的な方法で頑張るしかない。

正直なところ、志希と文香が最上位陣から抜ければ、速水奏は大きなペースチェンジを伴わずに選挙曲を歌えるだろう。
だが、それは早くて再来年、12回選挙での実現となる。今年のしゅがはのように下から追い上げてくる存在が現れる可能性もある中で、根気強くあと2回足踏みできるだろうか。

また、今回のCGへの報酬として用意されている、歴代CGでのユニット楽曲。これを見たときに、総選挙が今回で終わりだと思った人も多いだろう。
もしそうである場合、速水奏は上位陣の中で唯一、選挙曲を歌えないまま終わることになる。
文香・志希・楓のような常連はもちろん、速水奏より少しだけ下にランクインするであろう幸子・美嘉・りあむも、一度は選挙曲に参加しているのだ。

そうなってしまうと、なかなか辛い。7回でぐっと順位を伸ばした際にも、上が見えたから嬉しかったのであって、そこに辿り着けないまま、中途半端に夢を見て終わってしまうのは流石に堪える。

だが、もし来年も総選挙があるなら、少なくともその次の12回までは続くと考えていいだろう。12という数字は、シンデレラのおとぎ話にとってはキリの悪い数ではない。
そして、もし速水奏が今年のうちに選挙曲圏内に入れた場合、ここ数年でのステップアップに成功した他のアイドルの例を見るに、12回選挙でCGを目指すことも不可能ではなくなる。

今年の総選挙で何も成果を出さず志希と文香への浮動票が流れてくるのを待てば、選挙曲を歌えないまま終わってしまうかもしれない。
しかし、今年のうちに総選挙曲を歌えれば、さらにその先の展望も開けてくる。

総選挙があと何回あるのかわからないとしても、速水奏にとって今年総選挙曲圏内に入ることは、誰よりも大きな意味を持つはずだ。
ぼんやりした「目指せ!シンデレラNo.1!」の掛け声では当事者にはなり得ない。あらゆる指標が今年の段階でそれは不可能だと示している。

去年も今年も、選挙セット2弾が販売開始してもデレステのセルランはあまり上昇していない。このことは、課金票の多くは一年間積み立てられたお得ジュエルで賄われていることを意味しているはずで、選挙戦は、どの陣営においても15万円までの投資をボリューム層とした(、最終的には、)Pの頭数の勝負になっているはずなのだ。
つまり、一人一人の小さな、しかし形のある応援が、速水奏をまだ見たことのないステージへ押し上げる確かな力になるということ。

正直なところ、上限の1/4しか応援していない自分は偉そうなことは言えない。選挙セットのガチャチケがノワール奏に使えなさそうなのも心情的には抵抗があるだろう。
それでも、もう少し走れば、もう少し手を伸ばせば、奏にとっての初めてのステージに届きそうで、しかもそれが最後のチャンスかもしれない今年、奏Pは、もっと総選挙に情熱的になってもいいのかもしれない。
美城常務に仕立て上げられた仮初のシンデレラに、本物のガラスの靴を履かせてあげられるのは、プロデューサーだけなのだ。

*1:さらに、往々にして、そういう人たちはあちこちへ票を配って回りがちだ

*2:このソートの下位帯については、かなり多くのアイドルを担当しているPの投票と思われるものの影響が強く、何かを傾向づけるのは難しい

*3:集計方法によって結果が前後するので一致していない出口調査もある

*4:誤用